乱交パーティー“主催グループ”摘発、男女5人逮捕 最大60人以上、バスツアーも…
https://news.yahoo.co.jp/articles/1739ee06c73136c3d029cd5fdc4d8a9239ae3101
乱行パーティーを主催していた男女が逮捕。今年の6月には120人規模の乱行パーティーを主催したとして自称自衛官の男性が逮捕され、120人はちょっと多すぎたんだろうな、とひっそり呟いたこともまだ記憶に新しい。さすがの私も120人という大規模なものには参加したことはないが、15人前後だったりもっと少人数のものには何度か参加したことがある。
そしてそういう乱行パーティーは貴方の身の回りでも毎夜普通に行われているということは知っておくべきことである。
「どこで?」「どうやって参加するの?」
諸兄らの鼻息の荒い質問が聞こえてくる。まず、場所はまちまちだ。摘発された件の120人規模のニュースでは貸別荘と書かれていたが、そういう宿泊施設であることが多い。120人を収容可能で、もちろん全員が一度に交わるわけではないにせよ、それなりの数のベッドが必要だと思うし、それは一体どんな別荘なんだろうと興味は尽きないわけだが、私が参加するような小規模なものであればマンションタイプのホテルが多い。通常二人での利用を想定したラブホテルや普通のホテルとは違い、普通のマンションやアパートメントのような広さと部屋を備えたホテルである。生活に必要な家具家電も完備しており、実際に一部の階のみをホテルとして外部客に利用させながら他の階には住民がいたりもする。ベッドが4台ある場所に行った時には、ここって乱行以外で何に使うんだろうと思ったほどだ。他にも、私が行った限りではキャンプ場だったり、古い民家だったこともあるが、それなりの広さがあって宿泊が可能で、知らない人間から隔離された空間であれば基本的には可能であると思われる。
どうやって参加するかだが、これは運に依るところが大きいかもしれない。通常、乱行パーティーの参加者は大きく三つに分けられ、明確に上下関係がある。
主催をしている人間を除けば、まず一番偉いのは「女性を連れてくる男性(とその女性)」である。連れてくる女性は恋人であったり嫁であったりセフレであったりするのだが、ともかくその場に女性を連れてくることのできる男性(とその女性)はこのパーティーの主役で、大手を振ってパーティーを楽しむ権利がある。
次に偉いのが、非常に珍しいパターンだが、単独で参加する女性であると思われる。少なくとも私は誰かの知り合いでもないのに一人で参加しにくる女性を見たことがないが、もしいればそりゃもう胸焼けするほどのお姫様扱いをしてもらえるだろうし、男性に連れてこられた女性たちと同等、いや、それ以上に丁重にもてなされる可能性もある。
最後に、一番力関係が弱い「単独男性」だ。単独男性の中でも上下はあり、主催者や参加者と顔馴染みの常連ともなればある程度の発言力などは持つことが出来る。基本的に女性と違って男は、一度発射してしまえばしばらく間を置くかその日はもう無理だったりする生き物なので、人数集めの際は男性の数が女性より多くなるようにセッティングしなければならないのだが、知り合いだけでは賄えそうにない時、掲示板やSNS等で単独で参加する男性を募集することがある。
当たり前だが、そういうところから参加する「新規の単独男性」が一番弱い。お客様気分でいるとまず何も楽しめない。求められるのは「コミュ力」、「積極性」、そして「どんな女性でも抱ける」という雑食性である。これは実際にそういう場に行かなければ分からないことだが、乱行モノのAVで興奮するのと実際に自分が参加するのとでは感覚が天と地ほども違う。そもそも人に見られながら性行為を行うこと自体が「特殊性癖」に分類される行為であるのに、それが大人数ともなると、どこか頭のネジがいかれてないと出来ないものだと私は思う。実際、性欲に自信のある若い男の子が参加し、自身のタイプど真ん中の女性と致すチャンスにありつけたとしても、その空間の異様な空気、多数の人間から見られているプレッシャーから全く勃たなくなってしまうという事も全然珍しくないのである。会によく参加してる男たちはそんな事には慣れているし、その男の子の気持ちも痛いほど分かるのできっと優しい言葉をかけてくれるが、勃たない男ほどその場に不要な存在はない。女性だって裸の自分を前にして勃っていない男をいつまでも見ていたくはないので、じゃあ他の人お願い、てな感じで男の子の勃起を悠長に待つ暇は与えられい。
もし貴方が、初対面でも人見知りしない程度のコミュ力があり、集団の中で空気を読む事にも長けており、どんな女性が相手でも、どんなに多くの人に見られながらでも勃起出来て、さらに一晩に何回でも出せるような性豪であれば、パーティーのヒーローになるのは勿論、主催者に気に入られて次回以降も重宝されるようになるに違いない。この業界は常にそういう男性を求めている。そしてそういう男性は思っているよりも世の中に少ないのである。
参加者の顔ぶれを見ていると、特に女性だが、至って普通で乱行に興味があるなんて一ミリも顔に書いてないような人が多い。そんな貞淑な女性が「旦那には飲み会って言ってあります」と言い放つと、複数の男性器に囲まれて舌舐めずり。誰よりも大きな声で喘ぎまくったかと思うと、シャワーを浴びて粛々と衣服を整えながら「これ以上遅くなると旦那が心配するので帰ります」と早めに帰宅したりする。貴方のよく知ってる女性が乱行パーティーにセフレを連れて足繁く通っていたり、友人が小規模な乱行の主催を行っていたりしていても何も珍しくない、ここはそういう世界なのである。
さて、興味はあるが自分に適性があるかどうかも分からない。楽しそうだとは思うけれど、どんな人たちが集うのかも分からないし怖い。そんな初心者には「見学」と言う選択肢もある。実際、「今回が初参加なのでとりあえず見学で来てます!」と言う夫婦・カップルはわりとよく見かける。勿論見学していてその気になったら参加するもいいだろう。因みに、大抵のこういった場では全男性が全女性を平等にお姫様扱いするのが暗黙のルールであり、女性の希望が「絶対」で何よりも優先されるので、女性が嫌だと言うことは絶対させないし、相手を選ぶ自由も女性にはあることがほとんどなので、ちゃんと見学してそう言う会であることを確かめてから参加すれば嫌な思いはしない。言うまでもないことだが、そんな我儘が許されるのは女性か女性連れの男性だけで、見学のみで参加できる単独男性なんて、余程の人物でないと無理である。
私? 私はその場において異端となる。そもそも存在が珍しいので皆に「面白がって」もらえる。女装という存在を初めて見た、という人も少なくないし、意外と女性の方が興味津々で様々な質問が飛び交ったりする。有難い事に、単独男性より上は確実で、女性と同等かその少し下くらいの丁重な扱いをしてもらえるので、役得だなあといつも思う。私は男女どちらの相手もできるので、人数合わせに都合が良いという点もある。ただ、私が始めるとその物珍しさから周囲が立ち見客で埋まることが多々なので、残念ながら大人数に見られる事に性的興奮をあまり覚えない私は、行為に集中できなくて役に立てず終いのパターンがほとんど。それでも呼んで貰えるのは、やはりその場で珍しい話題を提供できるということが大きいのだろうな、と。
では何故私がこういう場に出入りするようになったかと言うと、私の事を面白がって色んな場に連れて行ってくれる人たちがいるからで、初めはただの参加者として二人で出かけているうちに、その人は参加するパーティーで着々と人脈を築き、いつの間にか主催する側になっていた。そう言う変態コネクションを築く力がこの世界で楽しみにありつく秘訣のように思う。何故ならその人は先に述べたようなネジの緩んだ性豪ではない。どちらかと言えば、自分が遊ぶよりも会全体が恙無く行われるよう取り計らう事に尽力する。にも関わらず、今じゃ周囲はその人を慕う人たちで溢れ、会を開けば人が集う。例えそれが乱行のない緩い飲み会であったとしても、次から次に人が集まり、本名を知らない間柄同士がその場で仲良くなり、他じゃできないような下ネタで盛り上がる。結局最後に勝つのは愛される人柄なのだ。
それで、きっと120人集めることができたニュースの男は、例え逮捕されたにしても根から悪い人間ではなかったんだろうと私は思う。今、一番会って話がしてみたい人はと聞かれたら、私は迷わずに件の自称自衛官の男を挙げる。
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